私にとって永遠のアイドル・・なんか違う、永遠の女性・・これも違う、永遠の恋心・・ん~ピタッとはまらないけどここらで落ち着かせるしかない。《異邦人》1979年ヒット。いままでずっと小学生のときの曲だと思ってたのですがこれを描くにあたりよくよく調べたら中一のヒット曲でした。1979年と1980年の響きの違いでしょうかね。この一年の間とても隙間感じます。
《異邦人》楽曲のインパクトもすごかったですが人間と思えない美貌に、少年から青年へ変貌をとげようとする私の【恋】というまだ見ぬ無意識への領域に入り込んできた初めての方でした。
いまだに色んな方にカバーされ永遠の名曲であろう一曲だろうとは思いますが数年前にYouTubeで観た《25時》《天界》これがすばらしかった。1stとベスト盤を購入しましたが私にとって久保田早紀のベスト曲は《25時》。YouTube上で視聴できる《25時》はすべてが私にとっての宝石でしておそらく1980年頃の映像だとおもわれますがここでのヴォーカルがとくに秀逸。リヴァーブ感満載のヴォーカル処理もさることながら、細かくて伝わらない的に申しますと例えば『あ~愛の沈黙』の『あいの』、『あ~まだ私は』の『まだ』の上昇する箇所、『過ぎた日にかえれる馬車』の『ば』の部分等、なんとも言えないエロス(エロではない)を感じるのです。映像もいい。終始伏し目がちで感情を察しずらくほぼカメラに目線をもってこないあたりが《異邦人》。随所でピアノの隙間から見える左足のステップがキュート、二番に入った直後のアップになったときの表情は《異星人》。
以前どこかで書いたと思いますが十代で吸収したものは一生モノなんです。もうね夜ヒットの《異邦人》《25時》《天界》の映像三曲セット、五千円でも買いますよ。
ただ残念だったのは久保田早紀、たった数年後には芸能界に疲れ果てたのか表情が一気にフツーの女性なんです。すでに久米小百合になりつつあった。ファイナルのコンサートでは化粧も厚くここで聴ける《25時》は妙にポップで陰の要素も影を潜めてしまう。《異邦人》でも《異星人》でもなかった・・人ってわがままですね、良かったイメージをそのまま押し付けようとします。まっ私にとって1979年の【久保田早紀】だけでいいんです。《異邦人》はひとりだけでいい。